特別展「戦国の生駒 ―北大和、河内、南山城をめぐる攻防と展開―」
大和国(奈良県)の北西端に位置する生駒は、古代以来、大和国内のみならず、河内や南山城という周辺諸地域との交流が盛んな地域でありました。現生駒市高山町付近を本拠とした鷹山氏の戦国期における大和国内外での活動は、そうした生駒の地理的特徴をよく表していると言えるでしょう。 また、生駒周辺地域には、飯盛城や多聞城をはじめとする畿内戦国史上の重要拠点となった城郭も多数存在し、戦国期における生駒周辺の歴史を考察する上で重要となります。平成28年度特別展では、主に鷹山氏や生駒周辺地域を領した諸勢力の活動と展開を県内外に残る資料等を用いて紹介しました。
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企画展「生駒山をめぐる東と西の交流―古墳時代の馬からみた奈良と大阪―」
奈良県と大阪府の境に位置する「生駒山」。多くの人々がこの生駒山を行き来して交流し、それぞれの地域の文化を伝え広めていったことでしょう。
生駒山を往来した数々の文化文物のうち、日本の文化に大きな影響を与えた物の一つである古墳時代の「馬」にスポットをあて、どのようにして列島に渡来し、どのような歴史的役割を担っていったかを、「生駒」「往馬」「生馬」などいろいろと表現されている「いこま」をキーワードとして、名前の由来も含めた東西交流を考えました。